辞世の句

↑にも書いた荷物の中に『世にも奇妙な遺言集*1』が入ってた。この本は世界中の有名無名の人の最後の言葉を集めたもの。確か去年の12月中旬とかなりの新書だった気がする。読んでて(読むというほどのものでもないけれど)なかなかよかった。遺言好き(そんなやついるのかどうか知らんけど)にはお勧め。個人的にはローマのカエサルの『ブルータス、おまえもか』も入れてほしかった所。

で、本題。
この本をまぁ2−3週間ぶりにぱらぱらと見ていて思い出した辞世の句、
『おもしろきことなきよをおもしろく』というもの。
これはとある有名な長州藩士のもので、この人は幕末に生きてそれなりに活躍した人物なのだけれど、多くの人が幕末こそ動乱であり面白味のある時代だと評価しているにも関わらず、この人はそれを『面白くもない時代だ』と言い切り、さらに『それを面白くしたのは自分である』と言っているのである。

まぁその自信過剰な長州藩士とは高杉晋作なのだけれど、自分も辞世の句でそのくらいのことが言えるような人物になってみたいと思う。

ちなみに『おもしろきなきよをおもしろく』は上の句でその人生を反映するが如く下の句はない。