ローレライ

小説を読んでこれは映画も期待できるかな、と思いDVDをわざわざ日本から取り寄せたわけなんですが、なんというかまぁ別に日本から取り寄せるほどでもなかったかなと思ったり。ぶっちゃけ日本に帰った時にレンタルでよかった気がします。
とまぁ何だかとてつもなく面白くない映画のように書いてますが、映画自体はそこそこといった感じ。

新兵器ローレライを装備した伊507は三つ目の原子爆弾投下を阻止すべくテニアン島へ向かう、という設定は悪くないし、出演者も悪くない。アクションシーンも悪くないしサウンドも悪くない。

でも、なんだか今ひとつといったところ。
その理由は幾つかあるのだけれど、第一に映画の話の内容が小説に対して大きく変更しているという点。あの長編小説をたった2時間の映画に収めないといけないのだから多少の変更は仕方ないのだけれど変更しない方が良いような所も変更してしまっている気がする。
その影響で話自体にかなりの無理が生じてる気が。それと下手に涙を誘おうとして人を無駄死にさせすぎ。死なせるにしてももっと違ったやり方があったはず。せっかく映画化を前提に小説が書かれたのだからもっと原作に忠実であってもよかったのでは。

第二にアクションシーン。上に悪くはないと確かに書いたけれど、どうもいまいち。まず潜水艦映画の醍醐味として通常では滅多にない潜水艦同士の戦闘シーン。確かに敵軍の潜水艦は出てくるのだけれど相手は攻撃してこないし完全にやられ役。小説の前半から中盤にかけてずっと伊507を追いかけていたガトー級潜水艦トリガーを出した方が良かったのでは。
でも駆逐艦との戦闘シーンはなかなか良かった。爆雷が投下されるシーンなど潜水艦映画ならではのドキドキ感が味わえたし。
それにしても、ローレライシステムの出番が少なすぎ。新兵器なんだからもっと使いなよ。

とまぁ、満足な点もありつつ、不満足な点もありつつ・・・。
やっぱりレンタルで良かったかな。