KDDI mobile アメリカ完全上陸へ

http://www.asahi.com/business/update/0408/TKY200704070242.html

http://www.kddimobile.com/

既に各所で報道されているように、どうやらKDDI MobileがアメリカにおいてSprint Nextelの通信網を使ったMVNOによる本格的携帯事業参入を今月から開始するようです。主に仕事や留学などでアメリカ在住の日本人向け。詳しくは↑の記事参照で。


日本にいる人にとってはおそらく「ふーん、KDDIアメリカ進出かぁ。。。」と言って終わるだけのニュースだったりしますが、アメリカ在住の日本人にとっては待ちに待った朗報なのです。先日書いたようにアメリカで現在発売されている多くの機種はスペック的にもデザイン的にも日本だったら4-5年くらい前に売り出されていたような機種ばかりで、日本の携帯を知っている日本人にとってはとても使えるような代物ではありません。(でも使ってるけど)
しかも、日本人である以上他の日本人と携帯で連絡をとったりする機会は多いわけでして、まぁ多くの日本人は携帯で日本語が使えなくても非常に困ることはないけれど出来れば日本語や日本人向けのサービスがあったら良いと思ってる人も多いはず。一応SoftBankが海外でも使えるサービスを出してますが、短期旅行や一時的な出張ならともかく長期滞在者にとっては値段が高くてちょっと手が出せないわけでして。
そんな状況下において、KDDIが日本で売り出されているような携帯端末(もちろん日本語対応)や日本への格安国際電話サービスを提供してくれるのなら、飛びつく日本人も多いと思います。後は(メインターゲットにはしていないようだけれど)日本のデザイン携帯の素晴らしさを知ってるアメリカ人なんかも興味を持ってくれるはず。


周りにSprint Nextelを使ってる人がいないのでKDDI mobileが間借りするアンテナの電波状況が良いのか悪いのかわからないのがちょっと気になるところですが、ちゃっかりiPhoneと同じ6月に登場予定の"日本語の入力や表示ができる端末"というのがauで現在日本で発売中の機種か最低でも1-2年くらい前のスペック&デザインの携帯ならcingularから即乗り換えようと思います。でもアメリカで出回ってる機種とそんなに変わらなかったら今のcingular改めAT&Tの電波状況に満足してるし機種もまぁ何とか通話はギリギリ出来る代物なので乗り換えるメリットは薄くて却下になりそうです。つまり機種次第ですね。プランについては思ったより普通だったので問題なしです。(詳細は↓)


ちなみに現在KDDI mobileのサイトに載ってるサービスは以下の通り。

ポストペイド (後払い方式 つまり契約)

SSN不要でパスポートとクレジットカードがあれば加入可能。契約期間は1年か2年を選択可能*1
料金プランは

プラン 月額 無料通話
Plan S $29.99 200分
Plan M $49.99 650分
Plan L $69.99 1200分

です。無料通話には日本への国際電話も含まれるとのこと。

比較としてアンテナを間借りするSprint NextelのSprintの方の主な契約プランはこんな感じ。

プラン 月額 無料通話 追加料金 Weekend/Night
Basic $29.99 200分 $0.45 Unlimited
Power Pack $39.99 450分 $0.45 Unlimited
Power Pack $59.99 900分 $0.40 Unlimited
Power Pack $79.99 1350分 $0.35 Unlimited
Power Pack $99.99 2000分 $0.25 Unlimited

Weekend/Nightというのは週末・夜間(19時から、プランによっては21時から)の通話料金。Unlimited = 通話し放題。
あと大手の中では安さで勝負しているT-mobileの主な契約プランはこんな感じ。

プラン 月額 無料通話 Weekend/Night
Basic Plus $29.99 300 Unlimited Weekends
Get More $39.99 600 Unlimited
Get More1000 $39.99 1000 None
Get More1000 Plus $49.99 1000 Unlimited
Get MoreUltra $59.99 1500 Unlimited
Get More Max $99.99 2500 Unlimited
Get More Supra $129.99 5000 Unlimited

(↑に書いたSprintとT-mobileのプランは地域によって違う可能性があるので注意)
とまぁ他のキャリアに比べて安くも高くもないプラン設定です。ただ、週末・夜間かけ放題がないのが寂しいところ。
その他に24時間日本語によるカスタマーサポート、携帯で見れる日本語コンテンツの提供、航空会社とのマイレージサービスの提携などがあるようです。

プリペイド

主に1年未満の短期滞在者向けプラン。
サービス基本料が1日$0.10ほどで通話料は1分$0.12。テキストメールは英語のみで1通0.15。
あと日本への国際電話料金は固定電話宛だと1分$0.08 +アメリカ国内通話料金($0.12)、携帯だと1分$0.24 + アメリカ国内料金と国際電話としてはちょっと安めの料金設定。

機種はLGとSANYOの2種類だけというちょっと寂しいラインナップ。しかも機種のスペックもデザインもかなり微妙で値段も$149と$129と高めなのが何とも。。。

あと利用できる日本語コンテンツなどは特に無し。

プリペイドは本当に契約することが出来ない短期滞在者向けなプランかと。てかこのプランを利用するくらいなら他のキャリアのプリペイドを利用するのをお勧めします。

*1:アメリカの場合契約期間は2年が多いのでこれは比較的短期間在住の日本人には嬉しいですね