人が輝くサービス スターバックスと僕の成長物語

久々のスタバ本。

しかも、今まで多く出ていたアメリカのスタバの経営者や社員から出た本ではなく、日本法人の元社員さんが書いた本。
やはり日本法人の元社員さんが書いただけあって、内容も日本にフォーカスが当てられていて、なるほどなるほどと思える箇所が多くありました。

印象的だったのは既に完成されたスターバックスの姿を分析するのではなく、スターバックス・コーヒー・ジャパンと著者の黒石さんが、切磋琢磨しつつ日本でスタバのコーヒーを広げていった姿が書かれていたところ。
今まであったようでなかったこの成長物語はスタバがこれまでどう生きてきて、これからどうやって生きていこうとしているのかを少しだけ教えてくれたような気がします。


最後に本の中で印象的だった文を引用しておきます。

たとえば、あなたが500円持っていたとする。500円でベンツが売られていたら、あなたはどうするだろうか? 500円でベンツを売っていたら、それはふつう買うだろう。
だから、「500円のフラペチーノが高い」と僕たちが言ってはいけない。500円というものは貨幣でしかなくて、それ自体に、高いとか安いという判断はない。その値段に価値が乗って、はじめてお客さんはお金を払うかどうかを決めることになる。
となると僕たちが考えるべきは、お客さんに「安いと思って500円を払ってもらう」にはどうしたらいいか、ということだ。つまり、500円が高いか安いかではない。500円の商品が高いか安いか、だ。