楽天とAmazon

最近楽天ネタがはてブに幾つか出てくるようになったのでちょっとだけ言及してみる。

とまぁいろいろ書かれてるわけですが、楽天も別にボランティア団体でもなければ慈善事業でオンラインショッピングモールを展開してるわけではないので、自社の利益を十分に出す為に課金をしたりいろいろ規制をかけたりするのは当然なわけですね。*1


名前の由来である楽市楽座の精神からはかなりかけ離れてますが、ちょっと前のように楽天知名度があまり知られてない時と違って今はいろいろあって*2知名度も上がってきて今やネットユーザの利用時間が天下のやほーに続き2位という大出世。*3
そりゃ出店希望者も多数なわけで、そうなると楽天としては無駄に店舗数を増やすより自社に利益を与えてくれるお店だけを残していきたいと考えるわけです。楽天としても母の日に枯れたカーネーションを送るようなお店には早々に撤退してもらいたいわけです。そうするとまぁ、課金率を高めていくことによって優良であり楽天に利益をもたらしてくれるお店が残るように仕向けるのが普通。おそらく楽天は今このステージに入ってるのでお店側からの批判は承知の上でこれらの課金をやってるわけですね。今の楽天は文句があるならどうぞ他で出店してください、と言えるくらいの立場(と楽天は思っている)。


だからまぁ、こうやって課金をかけて優良なお店を残してダメなお店は撤退させていくという行為は今の楽天の進む道としてはある程度正しいのではないかと思うわけなんですが。
先にも書いた通り、楽天は別にボランティア団体でもなければ慈善団体でもないわけです。こういう行為をしていくことはお店側にとっては苦しくなるけれど利用者にとってはむしろ優良なお店だけが残っていくので利益となるはず。まぁやりすぎると優良なお店も苦しくなりすぎてその分のつけは利用者にまわされて最終的には楽天にはねかえってくるわけなんですが。


とか(どちらかと言えば楽天寄りに)長ったらしく書いたけど、よく考えたら楽天で買い物したことないかも。日本にいた頃はAmazon.co.jp*4でよく買い物してたのに対して楽天は検索まではしても実際にカートに入れるところまでいくのは皆無。何でそんなに差が出てくるのかというとやっぱり幾つか理由があって、


ネットで買うときの前提として、

そもそもネットで買うものが限られている(地元で手に入りにくい or 配送料も含めてネットで買った方が安いもののみしか買わない)

というのがあります。

さらに、

そしてそれらはAmazon.co.jp(.com)にも楽天にもある場合が多く、値段もそんなに変わらない

なのです(個人的に)。

それだったら、楽天の何だかデザインの安っぽいよく分からないお店より、デザインが見やすくてほとんどの場合24時間以内に発送してくれるAmazon.co.jp(.com)を利用するわけです。地方都市に限った場合、Amazon.co.jpの方が断然早く届くし。(あてにならないこともたまにあるけれど)買った人のレビューがないのも楽天の寂しいところ。

何というか、楽天はそれぞれのお店が独立しすぎてて動きにくい。
一旦そのお店に入ったら他のお店にいくにはそこを出ないといけないのが面倒だし、複数のお店で買い物すると買い物かごがぐちゃぐちゃ。

同じオンラインショッピングモール形式でもAmazon.comのような感じだったらそれぞれのお店をあんまり意識せずに買い物できるし、Amazon.co.jpの"あわせて買いたい"や"この商品を買った人はこんな商品も買っています"なんかをみるとついつい複数買ってしまう。それで配送料が無料になる時もあるし。*5

楽天がどういう道を目指しているのかは知らないけれど、Amazon.co.jpがどんどん取り扱い商品数を増やしている今、楽天がもう少し使い安さを改善していかないと、今まで楽天を利用していたユーザがAmazon.co.jpに流れていく可能性が高そうですね。確実にAmazon.co.jpの方が利用しやすいです。

*1:しかも監督変えても全く勝てる見込みのない野球球団にあんまり目立たないサッカーチームを抱えてるわけなので稼げるところで稼ぎたいのが本音

*2:常敗球団や某テレビ局の買収、ついでにある意味ライバルだったL社の没落などなど

*3:http://www.asahi.com/business/update/0628/135.html

*4:こっちに来てからはAmazon.comの利用率が高い

*5:それにしてもAmazonはよく考えられたシステムだと感心。。。