墜落機に2邦人搭乗=誤った滑走路から離陸か−米ケンタッキー州

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000013-jij-int


アメリカ国内のニュースは朝からこのニュースとハリケーンのニュースで持ちきりですよ。*1でも夜になるとちょっと落ち着いた模様。


事件の内容を簡単に書いておくと、現地時間27日6時29分にアメリケンタッキー州レキシントンにあるブルーグラス空港近くでデルタ航空の子会社であるコムエアのレキシントンジョージア州アトランタ行き旅客機5191便(CRJ-100型)が離陸直後に墜落したということらしいです。乗員乗客50名中49名が死亡、が副操縦士と思われる男性一人が炎上する機体から自力で脱出したとのこと。現在重体で地元の大学病院で治療中。また乗客の中には日本人と思われる人が2人いる可能性があるとのこと。事故原因は離陸の際、操縦士が指定された滑走路と違う滑走路で離陸を行った為、離陸に必要な距離が足りず十分に離陸ができなかった為離陸直後に墜落したと思われます。何故滑走路を間違えたのかは不明。事故機については前日の点検で問題は発見されていないとのこと。


事故機はニュースに書いてあるようにデルタ航空の子会社であるコムエアのCRJ-100型*2のようです。このCRJシリーズってコムエア以外の航空会社も地方の小・中規模都市の空港から大都市のハブ空港をつなぐ航路で頻繁に使用されてるのでアメリカの国内線を良く利用する人なら何度か乗ったことがあるかと。また日本でもJALなんかが採用してるのでそれで乗ったことがある人も多そうですね。
ちなみに写真は今回の事故機と同型機*3で去年フロリダのタンパに行った時に乗った飛行機。
また、コムエアについてやアメリカ国内の多くのコミュータ航空会社が国内路線でCRJシリーズを使っている理由などについてはこちらの記事が詳しいです。


今回の場合、事故機に問題があったわけではなくて、操縦士が離陸する滑走路を間違えたヒューマンエラーのようなので何故間違えてしまったのか、というところの原因解明が急ぎ必要ですね。朝の6時であってもこの時期で場所を考えると朝日は出ていてかなり明るいはずであった、周辺の天気も良好であった、間違えた滑走路は小型機用の滑走路で普段離陸している滑走路に比べると半分以下の長さしかなかったことを考えると、離陸前に何か滑走路が短くないか?と疑問に感じると思うのですが。。。おそらく滑走路の幅も小型機用だから狭いはずだし。


とにもかくにも犠牲者の冥福をお祈りします。


追記(8/29):
続報によるとどうやら事故当時は薄暗く小雨が降っていて霧もあり視界不良であったようです。その為、離陸までに周辺の景色の違いや滑走路の長さに気がつかなかった可能性がかなり高いと思われます。
また事故の一週間前から再舗装工事による誘導路の変更があったことや、普段は点灯していない照明が空港側の手違いで点灯していたという事実も判明し、その辺ような状況が重なって今回の直接の事故原因である離陸する滑走路を間違えたに繋がってしまったようです。
あとパイロットが寝不足であったという話もあるようですが、これは副操縦士が回復するのを待つしかないですね。

それにしても今回の事故が起こったブルーグラス空港のような空港は全米に無数にあるし、自分も年に数回使うHuntsville International Airportも確か工事するとかいう話だし、CRJ-100型とか地方空港ならよく飛んでるし、朝の6時発の飛行機とか国際線に乗り換える人なら結構おなじみのスケジュールだし、今回の事故のようなヒューマンエラーを自分の乗った飛行機のパイロットが起こす可能性はありえるわけで人事じゃないですね。完全なる原因解明と再発防止に務めてもらいたいです(切実に)。

*1:ハリケーンのニュースは南部だけかもしれないけど

*2:200型の情報も

*3:コムエアーではなくてAtlantic Southeast Airlines(ASA)の機体 もしかしたら200型かも 実際のコムエアの機体写真はこちら