スターバックスの10の精神

スターバックスについていろいろと調べる機会があったので、それをまとめてメモ代わり。とりあえず10こほどあげてみました。スタバから学ぶことは多そうです。


1.パートナー(従業員)こそが経営の要である
実際にスタバの店内で顧客と直に触れ合うパートナー達の手によってブランドは築かれていく。パートナーを経営の道具として扱ってはいけない。パートナーに対して働きやすい環境を提供しモチベーションを高め、パートナーの質を高めることが結局は会社の利益になる。

2.その道のスペシャリストになれ
コーヒーといえばスタバといわれるくらいのスペシャリストとなる。多面的にそこそこ優れているゼネラリストではなく、一つの道を極めつくしたスペシャリストとなることがブランドの価値を高める。またスタバはコーヒーの啓蒙者であることを忘れてはならない。

3.顧客の多様性に答えよ
顧客は様々なものを要求してくる。もしその要求にスタバが答えなければその顧客はすぐに別の店に行ってしまってもう戻ってはこない。小売店にとって顧客を失うということは致命的な損失であり、多様性を理解し柔軟に対応することが重要である。

4.ただしスペシャリストとしてのこだわりに反してはならない
多様性を理解し柔軟に対応するあまり、スタバの核となる部分(コーヒー豆)にむやみに手を加えてはいけない。それはブランドの価値を急激に下げる可能性がある。

5.サードプレイスを提供せよ
顧客の中には家でも職場でもない第三の場所 サードプレイスを求めてスタバにやってくる人もいることを理解し、その人達に素晴らしい環境を提供せよ。そういう人達は再びスタバにやってくる確率が高い。

6.そのためには店舗の雰囲気を大事にせよ
サードプレイスの雰囲気を壊すような物や音をむやみに置いてはならない。たとえそれが一時的に会社の利益となるようなものであっても。一度不愉快になった顧客は別なサードプレイスを求めてスタバには戻ってこない。

7.街をスタバで埋め尽くせ
ローカルリーダシップ利益モデルを理解し街をスタバで埋め尽くしその地域のコーヒーの先導者となる。また街をスタバで埋め尽くすことによって店舗での広告が時にはテレビCM以上の効果を発揮する。

8.ただし他のカフェを淘汰するのではなく一緒に市場を広げる
もし他のカフェを淘汰していきスタバだけになってしまえば、市場は広がらずいずれスタバ自身も衰えてしまう。他のカフェと戦うことを考えるのではなくて一緒に市場を広げていくことを考えることの方が長生きできる。

9.積極的に慈善活動に参加せよ
慈善活動を行うことによって街を活性化させる。またコーヒー農家に対して支援を行うことによって安定した豆の供給が期待できる。

10.ただし謙虚に行え
大々的に支援活動を宣伝することは必ずしもスタバにとってクリーンなイメージを持つとは限らない。謙虚にまた地道に行うことが重要。また会社単位で行う慈善事業だけなくパートナー単位や店舗単位で行う慈善事業に対しても積極的に活動せよ。



またこれらのことは6つのMission Statementにきっちり含まれてたりします。


スターバックス・ミッション宣言(の日本語訳)

スターバックスの使命は、最高級コーヒーの世界一の供給者となると同時に、われわれの主義・信条においてけっして妥協することなく成長することである。
以下の6つの信条が、われわれの意思決定の妥当性を判断する基準となる。

  • 働きやすい環境を提供し、社員がお互いに尊敬と威厳を持って接する。
  • 事業運営上の不可欠な要素として、多様性を積極的に取り入れる。
  • コーヒーの調達・焙煎・流通において、常に最高級のレベルを目指す。
  • 顧客が心から満足するサービスを提供する。
  • 地域社会や環境保護に積極的に貢献する。
  • 将来の繁栄には利益率の向上が不可欠であることを認識する。