小2の3割「一つ」書けず

小2の3割「一つ」書けず=ワーストは「支」など−漢字習得度・民間調査

 調査は2004年4〜5月、全国の小1〜中1を対象に、前年度に習った配当漢字の「読み」「書き」(小1生は平仮名のみ)をテスト形式で実施。計480校、延べ約3万7000人から回答を得た。
 それによると、「ひとつ」という書き取りの問題に「一つ」と正解できた小2は70%にとどまり、「人(つ)」や「入(つ)」などの誤答が見られた。音読みで出題した「一(いち)年生」は98%が正解した。一方、「実り」を「みのり」と答えられなかった小4と、「末は外交官に」の「末」を「すえ」と読めなかった小5がそれぞれ4割に達するなど、中学年以上で訓読みが苦手な傾向も見られた。

こういうニュースが出てくるとまたゆとり教育がーとかそういう議論になるんだろうけれども、読み書きは知ってるか知ってないかの問題で学力低下の問題とはまたちょっと違った問題で、まぁ小学生の文字に接する機会が確実に減っているということでしょうかね。携帯やらネットやらで実際に手書きで字を書くことが少なくなり、本なんかも携帯小説とか簡単でわかりやすい話が受けるような時代、読んだり書いたりする機会は学校の中だけという状態になってしまって、こんな結果が出てしまったということかと。


まぁこれは小学生だけじゃなくて、うちら日本人留学生にも言えることで、実際のところ、手書きで何かメモったりする時に簡単な漢字をど忘れして書けないということは多々あります。もしかしたら日本の大学生にも言えることかもしれないけれど、アメリカの大学の場合、まず手書きをする機会があまりない。ノートなんかもほとんどの教授はパワーポイントを使って授業をし、そのスライドはWebにアップされて自由にダウンロードできるので授業中にノートをせかせかと取る必要はあまりないし*1、提出物もほとんどがタイプされてないと受け取ってくれないのでこれまた手書きをする必要がない。日常生活で何かメモしたりするときが唯一の手書きの機会だけれど、そういう時も日本語でメモを書くより(字数の関係で)英語で書いたほうが早いのでたまに日本語まじりの英語のメモになってしまってやっぱり日本語を手書きする機会がない。そんなわけでごくまれに日本語を手書きする必要が出来たときに、あれこの漢字ってどうやって書くんだっけ・・・ということになっちゃうわけです。ちなみに今年自分の名前を日本語で書いたのは今のところ一回だけ。
読みの方はこうやって日々ブログを書いたり本を読んだりしてるので大丈夫そうですが、やっぱり書きの方の退化がちょっと心配なところ。↑のニュースを読んで笑ってはいられません。

*1:もちろん全く取らないことはなくて重要なところはちょこちょことるけど