先週公開された今最も話題の映画、『ソーシャル・ネットワーク』を見てきました。
昨年アメリカで公開された際には公開早々興行収入第一位、映画自体の評価も極めて高めと絶好調でしたが、遅れに遅れて公開された日本でも評価は上々なよう。
例の如く新宿のピカデリーで見たわけなんですが、一番大きい劇場を使ってそのほとんどの席が埋まってました。別にお金をかけた大作でもないにも関わらず、この注目度は凄い気が。
で、映画ですが、この映画の全てはやはり冒頭のザックと彼女の会話にあるかと*1。ここでの会話で主人公のイメージ、恐ろしいほど頭が回る、相手の感情を考えない、しかし空気が読めないわけではない、を見ている人たちにしっかりと印象づけて、物語は進んでいきます。
更に言えば、冒頭のシーンとその後に続くフェイスマッシュを公開するところまでがこの映画の見所で、その後はずっとfacebookの反映とザックの周りで関わった人たちが落ちていくという話になってきます。
個人的には、facebookで書かれていたような、もうちょっとドロドロした人間関係の部分をだしてくれるとよかったのですが。
あとあえて書くなら、日本人だと映画の中でなぜショーンがシリコンバレーに来いと言ってたのかとか、大学の寮のことや、なぜザックやサベリンがハーバードのファイナルクラブにあれほど入りたがっていたのかとか、harvard.eduにどれだけの価値があるのかとか、その辺の説明があまり無かったので、背景を知らない人にはちょっと分かりにくい感じではあったような気も。
とはいえ、ザックの早口の台詞回しもあって、全体的に派手な演出が全くないのに勢いのある映画で、120分間ひたすら引きこまれます。
(日本はともかく)今世界で最も話題のネタ、facebookをうまく扱った良い映画でないかと。facebook自体は映画にあまり関連していないので、facebookなんて興味ないよーという人でも楽しめると思います。

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*1:このシーンだけで99回もテイクを回したとか