バイラル・ループ!

若干出遅れ感溢れてますが、人に進められたので買って読んでみました。

バイラルを有効活用して一気にのしあがったWebサービスを紹介しそれらが成功した要因をまとめたのがこの本。
バイラルについて何か具体的な手法が書いてある訳ではなく、サービスがバイラルをうまく使った経験談が載っているだけなので、即効性のあるものを求めている人にはあまりオススメではないですが、単純にバイラルの効果がどういったものなのか知るにはとても良いかも。

有名どころで面白い話としては、hotmailが採用したhotmailから送られたメールの文末に"ホットメールで無料メールをゲットしよう"の一文をいれた話。この一文を入れるだけでメールを受け取った人は、
1.メールの送信主はホットメールを利用している
2.機能に問題なし
3.間違いなく無料
という3点を知ることで通常の純広告に比べ高い効果を得ることができる。hotmailが倍々ゲームで増えていったのはこの一文による、というのがこの本の主張。


後はバイラルを有効活用することでユーザは一気に増えていくが、スケーラビリティを考えていないとすぐにトラフィックの限界を超えてしまう。facebookの初期のようにある程度コントローラブルな状態にサービスを置いておくことも重要。

バイラルする条件として、

  • Webベースである
  • コンセプトが直感的で分かりやすい
  • サービスが落ちない・遅くない (規模拡大に柔軟に対応)
  • 簡単に友人・知人に情報をシェアできる仕組みがある (もしくは勝手にシェアされる)
  • バイラル係数が1以上ある
  • ユーザ間に相乗効果がある (ユーザが別のユーザを誘うことで明らかなメリットが発生する)
  • バイラル・ループの上にバイラル・ループが発生する複合的な状況を生み出せる

あたりでしょうか。