バーレーンGP予選でフォース・インディアが消えた件について

既に各所で話題になってますが、バーレーンGPのフリー走行2回目から中堅チームフォース・インディアが国際映像(全世界に配信される実況中継)に全く映らない状態になっています。


発端はこれ。

フォース・インディアニコ・ヒュルケンベルグのマシンでもオプションタイヤを使った走行を実施。18日(水)夜にサーキットからホテルに向かう途中のスタッフが火炎瓶を用いた襲撃事件に巻き込まれた同チームは、暗くなる前にサーキットを後にできるように金曜フリー走行2回目の作業縮小を計画していることを明らかにしていた。その後、チームはこのセッションに参加しないことを決定し、理由をこう説明している。

「ロジスティック面の理由から、チームはこれからの週末でスケジュールし直したプログラムを行う予定だ。その結果、FP3(土曜フリー走行)と予選、決勝で最もコンペティティブなパフォーマンスを発揮するため、2回目のプラクティス(金曜フリー走行2回目)を欠席する」
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つまり大事をとってフリー走行2回目に関しては早めに引き上げて、土曜日から頑張るよ!っと帰ってしまったとのこと。つまり、フリー走行2回目に関してはそもそも参加してないので、国際映像に映らないのはまぁ当たり前っちゃ当たり前。


で、土曜日のフリー走行3回目からは普通に参加していたのですが、にわかに異変が。
通常ではフリー走行が始まって最初にコースに飛び出した元気いっぱいのマシンは下位チームであろうと国際映像に映るのですが*1、今回最初に飛び出したフォース・インディア2台を全く映さない事態に。
LiveTiming上ではラップタイムが更新されているので、存在自体は確認できるものの映像としては影すら映らないので全く確認出来ない状況。2台のマシンはもちろんのこと合間に出てくるピット作業すら他のチームは映されるのに、フォース・インディアのピットには触れず。


続く予選でも、ヒュルケンベルグがQ2、ポール・ディ・レスタがQ3まで進んだにも関わらず、その間アタック中の映像は全くなし。
Q1に至っては、アタック中のポール・ディ・レスタを完全スルーして、同じタイミングでコース上にいたマルシアのピックをひたすら映すという状態。Twitter上ではマルシャのマシンがここまで連続して国際映像で映されたのはデビュー以来じゃないかと言われる始末。
結局自分が見てた中では、フォース・インディアが国政映像に登場したのはフェラーリのマシンを追って偶然フォース・インディアのマシンが追い越していったその一瞬のみでした。


と、記録しては一応残っているものの、不自然なくらい存在しなかったことにされてます。明日の決勝レースでは他のマシンとの争いがある為、今日のように完全に消し去ることは難しそうですが、いったいどうなることやら。
モザイクや映像処理でリアルタイムに消されるんじゃないかとか色々囁かれていて、レースの内容よりこっちの方が楽しみな人もいそう。


そんなバーレーンGP決勝は日本時間22日21時からスタートです。


ちなみに一応F1の主は制裁を否定しているようです。
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*1:というか最初に飛び出すのは下位チームであることが多い