目分量。

まず本題と全く関係ない話を書けば、だいありーの類似品にご注意くださいませ。とか書いておいてこれは全くだいありーではないという事実が発覚。


北条氏政という人がいた。いわゆる後北条の四代目当主で、一般に初代早雲*1、二代氏綱、三代氏康と非凡な当主が続いたのに対し四代目の氏政君は平凡だった。

ある日、氏政君は父の氏康と一緒にご飯を食べていた。その時のメニューはご飯と汁。そこで氏政君はご飯に汁をかけて食べようとしたが、一度に全部かけるということはせず、二回に分けてかけた。
それを見た父氏康は、未来を憂いたと言われる。氏康曰く、普段ご飯に汁をかけるという行為は極めて一般的なことであるにも関わらず、かける汁の量もわからないようでは戦国の世で生きていくのは難しいだろう、と。


一般的な評価として氏政という人物は愚直とされている。その一つの要因が上の逸話なのだけれど、ご飯に汁を2回に分けてかけたということは本当に目分量がわからなかったからなのだろうか。
もしかしたら、二回に分けることによって汁がこぼれないように気を使ったのかも知れない。

もし本当にそうなら、この話から氏政が愚直であり目分量ではかることが出来ない人物であるといえない。


本当のことは氏政君本人に聞いてみなければわからないけれど。